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BENTとディートリッヒ [映画]

すっごいリターンズ番宣始まりましたねー。
BENTの合間に撮ってはったゆうことなんですよね?
…世間的に全然ヅラってバレてへんにゃろなー。
けど、嵐がこっそり前説で坊主頭をネタにしてて笑えた。
「俺いる?」はすんごい不正解。



嘆きの天使(トールケース) [DVD]

さて、書きたかった最後のもう一人は、
カテコで採用されたマレーネ・ディートリッヒ。
ヒトラーに気に入られるきっかけとなった「嘆きの天使」で披露されたこの歌声は実に「BENT」に相応しい選曲で感嘆した。

まるでダッハウの夏空.jpg
ここは収容所の中か外か。

ディートリッヒはまさに、収容所の外で目には見えないサンカクを付けられた人だった。


ナチスがイケイケの時代に、ヒトラーの誘いを袖にして亡命なんて、なんと勇ましい!
生き方の美的センスが優れた人やったんやなぁと十代の頃に彼女の存在を知った私は
惚れ惚れしたんやけど、それは平和な時代の日本人やからこそ思えることで、
亡命先のアメリカでは亡命してきたとはいえ、ディートリッヒは憎い敵国ドイツ人で、
人気女優でありながら、差別や憶測、軽蔑に曝されたという。
「クラウディアからの手紙」で一般人すらスパイ容疑を掛けられて長年嫌がらせのような
監視を続けられたのですから、さもありなん。
おまけに、祖国のドイツでは当然裏切り者扱いですしね。

ナチスに側についたらナチス優勢の間は国を挙げて優遇されたろうし、多くの俳優が
そうして、戦後は「そうするしかなかったよね」と静かな暮らしに戻って行った。
けど彼女は矢面に立ってでも「そうしない道」を選んだ。
それは世界に「反ナチスのドイツ人も居る!」と訴える必要があるという思いから。
彼女は自らしたためた自伝で自分はドイツ人であり愛国者であると公言している。
(ディートリッヒの誇り高さは女版ホルストかも。亡命して生き延びたホルスト?)

まさか、こんなものがアップされてるとは、と見つけて驚いたのだけれど、
本人非公認の伝記のどれかで語られてた逸話の動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=Vx6aKAMYDHk

様々な中傷や疑惑を払拭し、アメリカへの忠誠を証明するためもあって、
ディートリッヒは最前線での慰問活動を精力的にこなした。
この動画の終盤、ディートリッヒは笑顔でアメリカ兵たちのキスに応え胴上げされている。

けど、この時憂さ晴らしを求める兵士の熱狂にカメラマンもボディーガートも引き離され、
現場は集団レイプに発展する寸前だったという。
もしカメラマンやボディーガートが割って入れば「気分を台無しにしやがって!」と
暴動が起きて、ディートリッヒも巻き添えで負傷しかねないので近付けず。
もし「ドイツ女をやってしまえ!」という声が挙がったなら、一気に群集の欲望のタガは
吹き飛ぶであろう緊迫した恐ろしい状況。

そんな人間として扱われない気が狂いそうな状況で、ディートリッヒは母のように姉のように恋人のように
一人ひとりに温かく人間らしい対応を崩さないことで、彼女に触れた兵士一人ひとりに宿る
母親や姉妹や恋人への愛情を呼び覚まさせたという。
そして人間に戻った紳士たちが「この人を守らなければ」と自発的に楯となり道を拓いて、
見事狂乱の渦の外にディートリッヒを脱出させた。
もー泣けてしょうがなかったですよ。編集のストップモーションでカメラが捕らえた彼女の視線には
不安の色があった。本当は「助けて!」と叫びたいほど怖かったはず。

彼女の自伝に、戦後「裏切り者」としての冷遇を避けられなかった祖国で親切を受けた時の
ことが綴られています。

ディートリッヒ自伝

ディートリッヒ自伝

  • 作者: マレーネ ディートリッヒ
  • 出版社/メーカー: 未来社
  • 発売日: 1990/07
  • メディア: 単行本



なぜ(亡命した)自分に親切にしてくれるのか問い掛けると、「あなたは嘆きの天使ですから」。
ヒトラーに見初められた作品!しかも男を破滅させる恋多きショーガール役なら、
裏切られても仕方ないやんかあ?って皮肉入ったカッコイイ返しにしびれまくりました。
旅行家藤原さんが「蔵之介さんといえば、超高速参勤交代の殿様ですよね~」って
言うてくれはったのは、うれしかった。

ディートリッヒの人間力や愛情の深さは超高速参勤交代の殿に通じるものがあります。
リターンズのラストは特にそう。
そしてディートリッヒのように、兄さんの出演作がいつでも兄さんを助けてくれますように。

でや、超高速参勤交代リターンズの上映会拡散する気満々やったんですが、
見事に撮影失敗しまくりました!ごめんなさい!
160818_1856.jpg
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