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「BENT」感想 ホルストのこと [舞台]

ホルスト。有起哉さんって、ええ声してはんねんなぁと実感する初生観劇でした。
今回なるべく予備知識を入れないように、映画を探して見たりとかをしなくて、
謎の存在でした、ホルスト。

失礼ながら、北村有起哉と佐々木蔵之介が恋に落ちる、って、ねえ?
ちゃんと落ちたように見えるんか?と心配でしたが、落ちてましたね。

※余談ですが、ホルストとマックスが穴に落ちるところ、それぞれめっちゃ怖かったです。
マックスは高層ビルからストーンと落ちてく人みたいで、ヒヤッとした。

いやー小柳友くんや新納さん、藤木さんらが悲劇前の退廃的で妖艶そのものの美貌を
披露した後でのご登場でしたから、この人と恋ぃ~?と思うのは正常な感覚で、
それも含めた唯一無二のキャスティングでしたよね。
他の人だったら、あそこまでの舞台には仕上がらなかったと思います。
そんでもって、ルディのとは違うオチのある会話が自然でよかった。スゴ腕ですよ。
ホルストとマックスが逆のキャスティング(ありえへんけど)やったとしても、
ああいう空気が作り出せたとは思えない。有起哉さんやからこそのホルストや。

マックスが寒さにやられたホルストを暖める場面では、温風が舞台から吹いてきたように
感じたのですが、あれはホルストのこわばりが溶けていくあの表情やあの声があったればこそ!

観客はマックスを見つめることでホルストの思いを知ることが出来、
ホルストを見つめることでマックスの愛情が伝わるというねじれ構造。だから「BENT」なのか。

そして、舞台を思い返すと、あのヘロヘロのホルストをマックスがしっかり抱きかかえているんです。
現実はそんな場面ではなく、二人は離れて立ってただけなのに。
それは、そうあって欲しい、そうなりたいという二人の思いに共感した観客の私が
そうあって欲しい映像だけを編集して、自分にそれしか保存を許可しなかったということ。
人の脳は観たいものを見るし、好ましいものだけを残す。

ホルストは観たいものも見るけど、観たくないものからも目を逸らさない人でしたね。
「これが現実だ」とマックスを止めた言葉は厳しい救いの手でした。
誇り高きホルストからは父性愛を強く感じました。

けどやっぱし、あの時代のあの状況だからこそ、あの二人は出会えて、恋に落ちることができた、
というか落ちるしかない状況に追い込まれたよなーマックスめ巻き込みやがってー!
と思ってしまうのですが、有起哉さんのオルガンのように安定したお声を聞いていると、
うん、こういう声の人と暮らすのんてええやろなぁと思います。
カテコの時のニッ☆と歯の見える吹っ切れた笑顔もとっても素敵でした♪
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